アラフォーワーママの日常記録

子供3人の妊娠、出産、育児、仕事について発信

出産レポ①:帝王切開手術当日(生後0日)

【2020年聖路加国際病院の女性総合診療部、周産期科での帝王切開出産の体験です】

ご無沙汰しておりました。

今日無事退院しました。

出産からほぼ1週間が経ちやっと少し時間が出来たので、順次聖路加病院での出産・入院の体験について書いていきたいと思います。

結論からいうと、今回はとても順調、母子共に健康で満足のいく出産でした。

それでは帝王切開手術当日(生後0日)の様子から。

 

手術前

朝一のオペだったため、飲み物が飲めるのは6時までとなっていました。

前の日助産師さんより7時までに準備を整えるように言われていて、良ければシャワーを浴び、その後飲み物が飲めるよう5時20分に起こしてくれるとのこと。

まだ暗いなか目を覚ましベッドに横になっていると「まるママさん、5時20分になりました」という助産師さんの優しい声が聞こえてきました。

シャワー、トイレを済ませてギリギリの5時55分まで水分摂取をし、手術着に着替えました。

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手術着をきて最後にお腹の写真を撮りました

7時になると助産師さんによる事前検査、血液、尿検査などが行われました。

次は前の日に手術中に点滴を入れる場所が痛くないように実験的に麻酔を行なっていると説明されていた通り、管を入れる予定の腕の何箇所かに麻酔のテープを貼られました。 

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10分程度で全ての準備が完了し、後は手術まで待つだけ。

しばらく待っていると助産師さんから、私の前に緊急帝王切開が入ったため時間が少し遅れると言われ、30分ほど待機することに。

時間になると別の階にある手術室へその日担当の助産師さん、主人、母と一緒に歩いて向かいました。

 

いよいよ出産

準備室入り

準備室へ入ると昨日挨拶にきて頂いていた何人かの看護師さん、麻酔科の先生、そして手術を担当されるお医者さんの一人が待っていました。

腕のネームバンドのバーコードを読み取ると、そこで皆さんで4枚の同意書を確認。

その後、私は主人と母に「行ってきます」と言って歩いて手術室へ向かいました。

そう、聖路加では帝王切開の立会い出産は出来ません

ちなみに、愛育では赤ちゃんが生まれるまでの最初の10分程度、少なくとも生まれる瞬間は立会いが可能です。

 

いざ手術室へ

前回は陣痛中に車椅子で運ばれて入ったので考える時間もなかったのですが、今回は後ろを振り向いてもう一度夫の姿を確認。

また会えるよね。

手術は手術だから何があるかわからないし…ちょっと不安でした。

手術室までは長い道のり。笑

場所がないのか様々な機材が廊下を埋め尽くしていました。

総合病院ってこんな感じか!

かなり奥まで歩いてやっと手術室に入ると、畳1畳くらい小さいベッドが。

ここで手術するの?!😅

とりあえずは横になり助けられながら体を動かし、準備が始まりました。

 

待ちに待った赤ちゃんとの対面

先ずは抗生剤のための管が先ほど麻酔のテープを貼ったところに入りましたが、針で刺される感覚が全くありませんでした。

次はエビのように背中を曲げて麻酔の注射。

殆ど痛くありませんでした。

徐々に胸の下の感覚がなくなってくる、下半身が宙に浮いたようなとても不思議な感じ。

 

しばらく待っていると担当先生から

「大変お待たせ致しました!」と声をかけられ、手術開始。

ドキドキしながら赤ちゃんの泣き声を待っていましたが、前回は10分も経たないうちに産声を聞いたのに、なかなか進まない様子。

お腹を触られ何かをやっているのは分かるけど、麻酔がかかった体がとにかく気持ち悪くて、もうこんな事二度と出来ないなと思いながらひたすら赤ちゃんが生まれてくるのを待つしかありませんでした。

 

多分30分は経ったと思った頃、やっと「赤ちゃん出します」との先生の声。

間もなく「立派なお子さんです」というコメントと共に、とても元気な我が子の産声が聞こえてきました。

もちろん後でわかったことですが、今回も3,750グラムの割と大きめの赤ちゃんが生まれました。

推定体重、本当に当てにならない!

「元気ですね」と皆さん一言。

とにかく泣いて泣いて、元気そうで一安心。

自分も知らぬ間に涙が溢れてきました。

元気に生まれてくれてありがとう。

顔の横に連れてこられた赤ちゃんの足に少し触って30秒ほど見せてもらいました。

一回り小さいけど、上の子に似てるなーと思っていると、赤ちゃんは何処かへ連れて行かれ、私は手術が終わるのを待つばかり。

 

ここからがさらに長〜く、途中から何故か少し血中酸素濃度が下がってきて息苦しかったので、お腹を閉じてる間は凄く辛く感じました。

「後少しですよ」

と麻酔科の方に声をかけられながら、何とか無事手術が終了。

手術が終わった後はレントゲンでお腹に異物が残ってないかをその場で確認し、ベッドに移され、リカバリルームへと運ばれました。

 

当時午後の流れ

術後の様子

帝王切開の手術は普通1時間弱と聞いておりましたが、今回麻酔の時間などを含めると手術室に居た時間は2時間程度だったと思います。

後で話を聞くと、2回目の帝王切開だったためやはり前回の手術の影響でお腹に癒着があり、それを先ずは丁寧に取り除く必要があり、赤ちゃんを取り出すまで時間がかかったとのこと。

癒着があると輸血をしたり、手術の時間がさらに長引いて追加で麻酔が必要だったりすることもあるようなので、今回はまあまあ順調な手術だったようです。

 

手術の準備室に入ったのが、8時50分でしたが、12時前には自分の病室に戻ってきて、直ぐに赤ちゃんと対面し、初乳を授乳する事も出来ました。

その後は手術をしてくださったお医者さんに順番に挨拶にきて頂いたり、麻酔科の担当医が何度かきて麻酔が取れてきている様子を確認されました。

夕方頃にはまるにも面会にきてもらい、まるは弟と初対面。

どんな反応をするのか凄く気になっていたのですが、とにかく混乱している様子。

何故ママは家に居ないのか、この小さい赤ちゃんは誰か、少し頭を触ってみたり、足をくすぐったり、とにかく不思議で仕方ないようでした。笑

 

食事の開始

今回一番違かったのが、食事を開始した時間。

前回は手術当日は絶食、次の日もお粥のみという感じでしたが、今回はなんと手術当日の夕食から普通の固形物を食べて良いことになっていました。

麻酔の方法によってこんなにも違うんですね。

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5倍粥、魚、野菜の煮物と漬物。

前日の夜から絶食でとにかくお腹が空いていたので、ペロリと食べてしまいました。

 

手術当日のまとめ

手術が終わると麻酔は徐々に取れてきますが、最初は下半身を動かせないのと、次の日までは血栓防止のため脚をマッサージするものを付けてないといけないので、実際にはベッドに寝たきり状態になります。

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またひっきりなしに痛み止め、子宮の収縮を助ける薬、抗生剤などの点滴や、血液検査、尿検査、子宮のチェックなどが行われ、術後は体に炎症がないかなどモニターリングしないといけないことが沢山あります。

帝王切開は割とシンプルな手術ではありますが、腹部と子宮壁を切開する「手術」なので、このくらいの術後のチェックは当然ですよね。

初日がかなり辛いのは、その合間に赤ちゃんが新生児室から連れてこられ授乳をすることになるので、寝る時間はほぼないというところと、動けないところ。

もちろん今回は前回と違って手術当日から個室の病室に戻りプライバシーが確保されていましたし、赤ちゃんと時間を過ごしたり家族ともゆっくり話したりすることができ、食事まで出来たので、「辛い」と感じる時間もその分減っておりました。

 

予定されていたからこそ若干不安な気持ちで挑んだ今回の出産。

お陰様で問題なく無事手術が終わり、4人家族になりました!

 

次は手術後入院1日目(生後1日)の食事や一日の流れについて書いてみますね。